日米の住宅事情と輸入住宅について
8/31/00
<中国のお国事情>
8月21日より26日まで中国のアモイ市に,御影石の加工工場の見学に行ってきました。
今回はじめて中国訪問致しました。建築様式は,田舎のほうに行きますと1戸建て住宅も見られますが,上海市内はほとんどが集合住宅が多くたくさんの建築中の現場が見受けられました。
最近の建築中の,建物様式はやはり欧米風の外観が多くダブルハングの窓なんかも使用していて、最近の流れの傾向かもしれません
ほんの3,4日見たぐらいで,真のところはわかりませんが、中国の住宅には庭がありません有っても,庭木や,植木を植えてある住宅は見かけませんでした。
石の製造している所へ行きますと,屋根にも壁もすべて石つくり、鉄筋コンクリートで柱だけを作りあとは石を,はめ込んでいくだけです。
地震が来たら,おそらく大変なことになると思います。
道路の事情も,まだまだこれからの状態です。田舎のほうへ行きますと未舗装の道路も、見受けられます。高速道路も制限速度は、100kmだそうですが野放し状態です。制限速度の表示もなくちょうど台風がきて、車が大変少なかったのですが、土砂降りの雨の中、車は120kmぐらいでふっ飛ばします。そんな立派なタイヤも履いていないのに?
アモイから福清市まで,2時間ぐらいで4台ぐらい車がスピンして自爆していました。何しろクラクションを,バンバンならして,追い越し割り込み当たり前、よく中国で自動車事故で日本の方が怪我していますが、自動車には要注意です。
おそらく運転している方は、雨が降ったら車がどのような状態になるのか,ご存知ないみたいです。マイカー運転なんてほとんどなくドライバーを,雇って運転させています。ドライバーの1カ月の給料が,15000円ぐらいだそうです。
飛行機もパイロットも,中国では1年の経験ぐらいで,民間航空機の操縦さすぐらいですから自動車なんて、なんてことは有りません。中国の交通機関には,何も乗りたくありません。人が多くて子供も一人しか作らせない,お国柄ですので交通ルールも,車が優先するそうです。ドライバーは横断歩道を,渡っている人がいてもぜんぜん,お構いなしです。逆に危ないとドライバーはにらめつけます。
耕運機とトラックと乗用車が同じ道を走るのは,問題があると思います。耕運機も乗用車なんです。道路はごみを捨ても当たり前,日本人も道路に煙草の吸殻を捨てる人がいますが,中国は石もくずも捨ててありました。
食は広州有り中国3000年の歴史と期待していったのですが、はっきり言って宇都宮の東武ホテルの,中華料理のほうがうまい何かって中国は広いのだから,まだまだ知らないところにいいのがあると思うのですが、海鮮料理も,店の前には生簀が有って生きた魚が泳いでいるから,おいしいお刺身が来るのかと思っていますと,ほとんどが煮て有ります。刺身はあまり食べる習慣がないのかもしれません。唯一出てきたのは、貝の刺身だけでした。マテ貝とか言っていましたがたいしたことはありません。
アメリカ人だって,大陸の中に入れば刺身は,有りません。魚料理は,日本が最高です。値段も世界一ですが
しかしおいしいと思ったものもいくつか有ります。ホテルの朝食のザーサイと福清市のホテルの地茸とアスパラの炒め物がおいしかったです。野菜やきのこは美味しかったです。
私は煙草は吸いませんので,臭いに対しては大変敏感なんですが、中国の飛行場に入ったとたん中国の臭いがしました。特にトイレの臭いは独特の臭いがします。ホテルでも1泊150元の,ところに泊まったのですがやはり廊下や部屋がかび臭い臭いがしました。換気がしていないのであんな匂いがするのかもしれません。湿度は日本の,方が多いと思います。さほど暑いとは思いませんんでした。
物価の安さには驚きました。何でも安い、日本の10分の1ぐらいの感覚です。また人が多いどこに行っても人の洪水それに皆さんパワーがみなぎっていました。国営企業の売り子は,遊んでいましたが商売を,やられている方は皆さんとても元気でした。
中国語は,私はしゃべれませんが、中国の皆さんは他の諸外国に,比べて英語がほとんど通じません,ホテル、郵便局、銀行には何人かいましたが,ほとんどの人は,中国語しか話せませんでした。
5/10/00
<下請の裏話>
我々建築業者で何がしかは、協力業者に頼まなくては、自分一人では、建物が完成しません何らかの形で、協力してもらうのですが、私の経験から、たとえば建具は、建具やさんに外部、内部建具に襖、からサッシに至るまですべてを頼むかそれとも個別に、分離発注するか、これはやはり多少手間は掛かりますが、分離発注の方が何かと上手く安くいきます。
木造住宅は、昔は大工と左官屋で決まると言われた時代がありましたが、建物の完成度で申しますと大工の上手、下手は建物の完成度を左右します。仕事を始めた時には大工さんは、建物の完成する前に、頭の中では納まり具合を頭の中では出来ていなくてはいけません。器用、不器用、記憶力は生まれつきです。これすなわち、ゴルフのパター同様おぎゃーと生まれたときに決まったのです。何事でも同じですが先が読めるか読めないかの差です。
大工さん手間賃は、2X4で1坪単価43,000円前後が相場だと思います。木造住宅ですとプレカットしてあって48,000円前後です。ところが今日ある人から、木造住宅を38,000円でやらしている業者がいるらしい一時景気の良い頃は、坪80,000万円の頃も有りましたからその当時から見ますと、半分の値段です。その業者は、建築の他にホテルの経営もしていますしビール会社も、経営しているそうです。それで下請業者に、1週間に何本かそのブランドのビールを、コンビニで購入さすそうです。そのコンビにも1週間にいくら売れるかで品物を、置いてくれるかくれないかの、競争だそうです。
現実は大変厳しい現状です。良く昔から2足のわらじは、履いてはだめだとの諺がありますが、器量のある人は、何足でも履いたら良いと思います。アメリカの建築方式は、流れ作業の、同じプランニング方式が多いので、効率が良い。又詳しい現況は、わかりませんが以前アメリカのカーペンターを、した人の話を聞きましたが、何でも人と競争さすそうです。そして能力の有る人は、どんどん手間賃時給単価が上がるそうです。日本のように大工の親方が、ボードを運んだりはしません。大工仕事も細かく分業されてその人の能力に、合わせて作業しています。この点はアメリカの方が進んでいます。
また、建築主の要望も規格化されているのでしょうか。建築施工効率はアメリカに軍配が上がります。
5/6/00
<屋根について>
屋根と言えば焼物瓦。特に最近では、プレファブ会社でも高級な家は瓦を使用されるようになってきました。
今から30年前の住宅は,ほとんどがカラー鉄板葺きでした。その時少し高級な屋根材としてカラーベスト(コロニアル)葺きが出ました。その時代瓦は、高級品で誰でも使えなかったのかもしれません。
そのほかアスファルトシングル葺きと言うのも有りましたが、ほとんど使われていません。
それでも最近まで、雪の多い地域には、鋼鈑葺きの屋根が多い。雪害による凍結や雪降ろし等の問題で瓦は割れやすいので、鋼鈑使用が多い。
ここ宇都宮周辺の、新築住宅はほとんど瓦葺き、ただしローコスト住宅は、100%コロニアルであります。
屋根の色に付きましては、約75%ぐらいは(私の感)黒色です。以前瓦の製造メーカーに聞いたのですが一番多いのは黒では、一番少ないのは、グレーだそうです。これはあまり出ないので廃盤になりました。今は黄色が一番少ないそうです。
そして形も今は平板瓦が主流です。昔の和型瓦は少なくなりました。和型ですと1枚の瓦の値段は、90円前後なんですが、これが平板になりますと150円前後になります。原材料は同じ物なんですが、商品としての歩留まりが平板瓦が悪いそうでそれで、瓦が高いと、これは瓦屋の話です。
土はほとんど中国、インド、ブラジル等の輸入品だそうです。
それでは、アメリカは、私の行ったところ、シアトルここは住宅は、圧倒的に木のこけら葺きが多いなぜならワシントン州においてはその州で生産される材料を、使用するように指導されるそうです。20年もしますと木が腐り雨漏れするので、交換しなくてはいけないそうです。大変だそうです。
ロスアンゼルスはほとんど瓦、それもモルタル瓦が多い。そして同じ色を使っています。ほとんどの団地においては、調和を図るたまに、外壁と屋根の色を、統一しているそうです。茶色と言うかオレンジのくすんだような色に統一されています。
25年ぐらい前の日本の公社の建売住宅あれは形、間取りも同じと言う時代がありましたが。あれよりは、はるかにいいですが
スパニシュの土物瓦かセメント瓦がほとんどです。屋根の色の黒色とこけら葺きは、一軒も見ませんでした。
ロスアンゼルス周辺が砂漠のようなモンで、人工的に植樹しなければ、木は育たないような土地(砂地)です。
米国では有りませんが、フィンランドはオレンジ色の屋根がほとんどでした、たまには茶色が有りましたが、セメント瓦か鋼鈑屋根でした。規制はあるのか聞いてみましたが、色に付いては、自由だと言っていました。
日本には、風致地区で屋根の色を、規制している地区が有りました。栃木では、那須の別荘地に以前ありました。最近は、知りませんが以前、黄色の屋根の色は、行けませんと言われたことが有ります。
カラーに付いては、日本人は、黒色系統を好みます。欧米人は黄色系統のカラーを好みます。
プロダクト
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A(最もよく知られているブランド)
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B(過去2年間で最も使用したブランド)
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C(現在最も使用しているブランド)
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D(品質が最も高いと認知されているブランド)
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衛生器具(便器、洗面化粧台
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Kohler
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Kohler
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Kohler
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Kohler
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外部造作材(ポリウレタン)
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Fypon
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Fypon
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Fypon
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Fypon
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カウンタートップ(人工大理石)
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Cultured Marble
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Cultured Marble
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Cultured Marble
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Solid Granite
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カウンタートップ(ラミネート)
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Formica
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Formica
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Formica
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Wilsonart
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ガラスブロック
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Pittsburgh Corning
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Pittsburgh Corning
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Pittsburgh Corning
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Weck
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ガレージドア
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Overhead Door
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Overhead Door
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Overhead Door
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Overhead Door
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キッチンシンク
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Kohler
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Kohler
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Kohler
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Kohler
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キャビネット
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KraftMaid
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KraftMaid
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KraftMaid
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Poggenpohl
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クローゼットシステム
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ClosetMaid
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ClosetMaid
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ClosetMaid
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ClosetMaid
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玄関ドア
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Peachtree
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Therma-Tru
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Therma-Tru
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Pella
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サイディング
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Alcoa
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CertainTeed
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CertainTeed
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Acme Brick
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サンルーム
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Four Seasons
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Four Seasons
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Four Seasons
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Florian
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シャワードア
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Kohler
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Aqua Glass
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Aqua Glass
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Kohler
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照明器具
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Halo
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Halo
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Progress
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Halo
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照明リモコン/スイッチ
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Leviton
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Leviton
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Leviton
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Square D
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スカイライト
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Velux
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Velux
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Velux
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Velux
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ステイン
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Olympic
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Olympic
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Thompson's/Minwax
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Thompson's/Minwax
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セラミックタイル
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Florida Tile
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Florida Tile
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Florida Tile
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Villeroy & Boch
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暖炉/薪ストーブ
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Heatilator
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Masonry
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Masonry
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Masonry
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電動工具
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Makita
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Makita
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Makita
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Milwaukee Electric Tools
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透湿防水紙
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DuPont(Tyvek)
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DuPont(Tyvek)
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DuPont(Tyvek)
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DuPont(Tyvek)
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内部ドア
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Colonist by CraftMaster
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Colonist by CraftMaster
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Colonist by CraftMaster
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Morgan
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パティオドア
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Andersen
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Andersen
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Andersen
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Andersen
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フォーセット
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Delta
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Delta
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Delta
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Grohe
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フロア(ウッド)
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Bruce
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Bruce
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Bruce
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Bruce
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フロア(塩ビシート)
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Armstrong
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Armstrong
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Armstrong
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Armstrong
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フロア(ラミネート)
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Pergo
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Pergo
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Pergo
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Bruce
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ペイント
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Sherwin-Williams
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Sherwin-Williams
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Sherwin-Williams
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Benjamin Moore
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窓(アルミ)
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Better-Bilt
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Better-Bilt
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Better-Bilt
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Reynolds Aluminum
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窓(ウッドクラッド)
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Andersen
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Andersen
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Andersen
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Andersen
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窓(樹脂)
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CertainTeed
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CertainTeed
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Milgard
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Milgard
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屋根瓦(セメント)
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Monier/Lifetile
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Monier/Lifetile
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Monier/Lifetile
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Monier/Lifetile
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冷蔵庫
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GE Appliances
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GE Appliances
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GE Appliances
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Sub-Zero
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レンジ/調理台
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GE Appliances
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GE Appliances
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GE Appliances
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Viking
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レンジフード
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GE Appliances
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GE Appliances
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GE Appliances
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Jenn-Air
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ロックセット/ハードウェア
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Kwikset
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Schlage
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Schlage
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Baldwin
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断熱材
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Owens Corning
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Owens Corning
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Owens Corning
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Owens Corning
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2/7/00
<外壁について>
現在日本の外壁は、サイデイング貼りが最盛期であります。たまにはタイル張りの家もありますがまれであります。
今から20年前は、ほとんどがモルタル掻き落しか、モルタルリシン吹き付けの外装が多かったのです。
アメリカは、地域により差はありますが、カルフォル二ア州はほとんどがモルタル塗りです。タールペーパーにワイヤーメタルラス網を張りまして、その上に2回モルタルを塗り色を練りこんだモルタルを、その上に塗っていました。
そして部分的な、アクセントに、ストーンやブリックを所々使っています。
全面的に、石を貼ってある建物は、見かけませんでした。
価格的には、サイデイングの材料代は、1m2当たり1,000円ぐらいから20,000円ぐらいの巾が有ります。
購入価格は定価の50%OFF前後です。
貼り手間賃は、1m2当たり1,100円ぐらいから1,600円ぐらいの、巾が有ります。
そもそも日米の防火に関する考え方も、日本の消防は、火事が延焼して来たとき外から火の粉が来た時、自分のうちが燃えないように、外壁や屋根、ベランダは、不燃材を使用しなさい。外回りは不燃材で、覆いなさいと言う考え方です。
欧米人は、自分の家からは、火災を出さないように、しなさいと言うのが基本的な考え方です。たとえば事務所や倉庫には、スプリンクラーをつけて、火事を出したら自分消して、外に火を出さないようにしなさいと言う考え方です。
日本では火災を出して隣の家を、燃やしても弁済する義務はありません。欧米には損害賠償義務があると思います。
日本では、交通事故がありますと一番に、救急車が来ますが、米国では消防車が一番に来ます。まず火を消して消防隊員は、怪我人に応急処置が出来るように訓練してあるそうです。
外壁の話に戻りますが、ストーン(偽石)日本には、ストーンのメーカーは、ありません。昔鉄平石と言うのが有りましたが、和風ぽいので、洋風向きでは有りません。有名なところでは、カルチャーストーン、エルドラルドストーン、コロラドストーンこれらは米国のメーカーです。あと韓国製の物も入ってきています。
カルチャーストーンは、日本では常滑にありますヤマソが日本の総代理店です。ですから米国の、カルチャーストーンに売ってくださいといいますと、山宗から買ってくださいといわれます。
ですからカルチャーストーンを並行輸入するのは、米国のカルチャーストーン販売店より購入して、日本に持ってきています。
それでも山宗経由だと1BOX(1.1M2)9.000円前後(運賃別)より6,000円前後(運賃別)で購入できます。
ちなみに韓国物は定価1BOX(1M2)14、500円で(運賃別)定価の50%OFF前後で販売しています。
しかし韓国の、バイヤーは、私に1BOX(1M2)3、000円でそれも東京港渡しでと売りに来たことがあります。
ストーンやブリックを貼るときに下地に、先ず構造用合板を貼り、その上にフエルトを貼り、私はメタルラスを張ります。これは大事なところでこの下地を、しっかり作っておかないとあとで、ひび割れ又は落下と言うことになります。
細いラス網ですと、後々大変なことになります。鉄板に穴のあいたような、メタルラスを頭の大きな釘で、スタッドに打ち込みます。そうして十分に、乾燥させて、その上にストーンやブリックを貼ります。
この作業で、モルタル、メタルラスで1m2当たり3,500円ぐらいから4,000円(材料工賃とも)
ストーンの貼り手間賃は、1m2当たり7、000円ぐらいから8,000円(モルタル材料工賃とも)
ブリックの貼り手間賃は、1m2当たり5,500円ぐらいから6,500円(モルタル材料工賃とも)
このときの注意点は、モルタルは水で、練りこまずボンドで、溶いたほうが材料と、モルタルが良く密着します。
そして貼りつける前に、両方に水分を良く沁みこませなくては行けません。
それと1枚1枚が色と形が違いますので、貼る前に一度並べてみるとか、又はこは1箱あけて張るのではなく、5−6箱あけて色と形のバランス等を、考えながら張らなくては行けません。同じ材料を使いながら、ここで職人の、技術の差が決まります。
最近のアメリカの、ストーンの張り方は、目地を石の間より、飛び出るぐらい目地を詰めて張っていました。なかなか良かったです。特にブリックは、目地で持っているようなところも有りますので、目地モルタルをはみ出るぐらい詰めなくてはいけません。
他社の現場で、目地をモルタルではなく、コーキングを詰めている現場を見ました。
そして張り終わりましたら、ストーンやブリックの表面に、シリコン撥水材を塗布します。そうすることによりモルタルの中に水が入り凍結して、落ちる心配もありません。何時までも美しい表面を保ちます。
撥水材を塗布手間賃は、1m2当たり1,500円ぐらいから2,000円(撥水材料工賃とも)
トータルしますとストーンは1m2当たり22,000円前後(材料工賃とも)
ブリックは1m2当たり15,000円前後(材料工賃とも)
延べ床面積が40坪の家は、外壁面積は200M2ぐらいですから大体の計算はできると思います。
1999.11.3
<ツーバイフォー住宅の、ランバー(木材)について>
日本に入ってくる木材はカナダ産が殆どです。当社で使用していますランバーメーカーは、weyer haeuserアメリカのシアトルに本社あります。slocan group tolko growing future forests louis creek division などがあります。
材種は、SPF(スプルースパインファー)ダグラスファー、ヘムファーの3種類でいまは殆どがSPFです。
以前はダクラスが強いと言われて、スパン表にも強く書かれていたのですが、今はSPFと同じです。
ダクラスは節が多いので、パネル工場での生産にはむきません。ロボット釘打ち機では、節をよけて打てないからです。
いまでも日本向けに、Jグレード仕様は有りますがパネル工場で、Jグレードを使用しているところは少ないです。
昔は木材を、そのまま船に積んでもってきましたが、いまは40フィートコンテナに入れて日本に持ってきます。
なでなら運賃が、安くなったからです。現在ですと、40フィートコンテナも20フィートコンテナもアメリカより日本までの海上運賃は$800.00ぐらい東京港より宇都宮までのコンテナーのトレージ(陸送運賃)も40フィートコンテナで8万円です。
アメリカでのランバーの価格は1M3当たり2万円ぐらいで、日本の港渡しで4万2千円ただし210のサイズは、4万9千円ぐらいでもちろんキルーンドライ材(乾燥材)です
昔は小口がグリーンに塗装したグリーン材(生材)が有りました今はありません。
木材の使用量は、1坪当たり0.65M3ぐらいです。40坪の家ですと約26m3の木材を使用しますので、約130万が木材の原価価格です。
通常柱材は、2X4(40X90)の材料を使用します。細い材料は細い丸太から製材しますので、要するに年月が経っていませんので、どうしてもくるいやすいです。
本当は木は、育っていたように使ってやれば理想的なのですが,それはほとんど見ていません節を見れば木の立ちはわかります。
日本の内地材も、価格的に見ますと外材とほぼ同じぐらいです。
木材の使用量は、ツーバイフォー住宅のほうが、坪当たりの使用量が多少多いと思います。品質、適応性、強度については、内外ともほとんど大差はないと思います。
大断面の積層材は、ツーバイフォー、軸組み木造両方に使用されていましてM3単価は10万円ぐらいです。
1999.1.4
<窓について>
日米の住宅資材の中で、一番の相違は窓にあるのではないかと思います。窓というより、ガラスにあるといったほうが正解かもしれません。
オープンハウスの中でも書いていますが、まず窓のサイズ、ガラスの種類が豊富にあります。断熱性能の相違を、簡単に知る方法は日本のペアーガラスとアンダーセンウインドウ並べてみて、太陽光線か、遠赤外線ランプで、ガラスを投射してみますと、一目両全にわかります。
1998.12.8
<ストーブの違い>
今回で3回目の個人輸入なのですが、、お客様の要望で、アメリカのヴァ−モントキャスティング社の、エンコールというストーブを輸入しました。友達に輸入馬具を、販売しているオーストラリア人が居ますので、通関手続きも彼にいろいろ教えてもらい、通関業者を通さず自分でやっています。日本の代理店で購入しますと、40万円ぐらいするものが、運賃込みで25万円ぐらいで手に入ります。
私たち子供のときは学校に薪のダルマストーブが、有って冬には薪ストーブが、真っ赤になって燃えていました。薪によって良く燃える物があり、火の強、弱、調整が難しかった。ヴァ−モントキャスティング社の、エンコールを私は使っていますが、パッキングがうまくできていて、気密性が良いので真っ赤になって燃えることは、ありません。非常に具合よく、重宝に使っています。火持ちも良く、薪もゆっくり燃えて、ストーブの厚みも厚く、重く何時までも、暖かです。現在でも、暖房はほとんど薪ストーブに頼っています。これですと電気代、灯油代は掛からず、ただです。薪は仕事で、出ますのでそれを燃します。
このストーブの上で焼く焼き芋は最高に美味しいですし、ストーブのやかんで沸かして飲むウーロン茶も又いけます。自然と家族がストーブを囲み話し合える時間が、多くなります。
1998.11.2
<職人と技に付いて>
健康を維持するためにジョギングしている人を、最近よく見かけるのですが、体重を減らして筋力を、落とさない様にするには、汗をかく以外に方法は有りません。その点職人や、労働者は、お金をいただいて汗をかいているのですから、こんないい仕事は有りません。
私ごとですが、今年の誕生日で50才になるのですが、私の年代より上または同年代ぐらいまでは、まだましな技術者、職人はいますが、最近の若手20代ぐらいには、これといった人には、当たりません。
電気屋、建築監督のせがれでも、そこらの3流大学を出て、サービス業に付きたがる。大工のせがれでも、国立大学を出たらおやじの後は継がずに上場会社のサービス業に付きたがる。大工を、やるよりも会社勤めの方が、所得が多く何かにつけて有利である。少し頭の切れるのは、職人はやりません
私の田舎吉野のにもサラリーマンを、止めて山仕事を、選んだ人もたまにはいます。そんな人はニュースのねたになるくらい数は少ない。
その地で食べていけない人、又それ以上の生活を、得るには外に、うってでなくてはいけないのかも知れません。
私の高校時代に、山形洋治先生が芸は身を助けるというお話をしていました。先生の家業は、三宝(祝いの時、神様に供え物を乗せる台)を作っていたそうです。ですので自分も見よう見真似で多少は、木工技術の技がありました。戦争に行って敵の戦車の下に、地雷を抱えて飛び込んでいく、人間地雷というのが有ったそうですが、俺はみんなが死んでいったが、地雷の箱を作る技術が有ったから今も生きているのだと話していました。
それと同じようなことを聞きましたその方は私の、建主さんなんですが、戦争でシベリアに抑留されたそうです。そのかたは車の運転技術を持っていたそうです。ですから俺は命が助かったと話しておられました。技術のない物は、屋外においての力仕事をやらされた、半分の人は極寒のシベリアで栄養失調と寒さで命を落としたそうです。
私の親父もシベリアに抑留されたのですが、親父は指物の技術が有ったので外での仕事はしなくても良かったそうです。
これまさに芸は身を助けたのです。
<日米の大工さんと道具に付いて>
最近の日本におけるのツーバイフォーの、フレームの作り方は、昔のように現場での手組みではなくほとんど工場にてパネルにして、現場ではクレーンで立ち上げしています。長所は、雨に打たれる期間が少ない。パネルの精度が良い。現場の整理整頓が出来る。近隣に迷惑をかける期間が少ない。工期短縮。荷揚げ作業がない。短所、運賃がかさむ。ですからフレイマーの仕事が少なくなっています。アメリカは相変わらず手組みで建てていると思います。何しろアメリカ人は大きく。、力が強く、根性がある少し位の雨が降っていようが、雨に濡れながら仕事をしています。日本人の大工は雨が降ったら、道具が濡れるとか、滑って危ないとか、風邪を引くといってまず野天仕事は中止です。
仕事の実動時間も、8時30分頃から仕事を始め、10時に30分お昼に1時間3時に30分は休憩します。そして5時前には道具をかたずけ始めます。特に栃木福島といった田舎の大工さんほど働かない、賃金は安いかもしれませんが何しろのんびりしていて職人は働きません。私は大坂、東京から栃木にきてしみじみ思いました。栃木で脱サラしたのもここの土地柄だと、私でもここの人の二倍働けば何とかやれるかなーと思いました
地元の人にも聞いてみましたら、栃木は昔から大きな災害がなく、天災も少なく農作物は、何でも取れるとのことです。水もきれいしだからハングリーな精神が少なく、のんびりしていて、根性がなく何をしても茨城、群馬に負けるのだと、よく聞きました。
日米の賃金については、アメリカの大工は時給10ドルから12ドル程度と聞いています栃木では、時給2500円から3000円ぐらいです。工場の職工ですと、7ドルから10ドルまでと聞いています。そんな訳で手間賃は、日本人はアメリカ人の倍とっています。それでもアメリカではその賃金で日本以上の暮らしが出来るのですから、アメリカの物価は安いのかもしれません。
仕事の上手、下手については相方に人がいますので一概に言いませんが、これは日本人のほうが、細かい仕口の加工は上手ですフレームについても日本のほうが仕事は丁寧で、きれいです。。元来日本の住宅は、真壁工法で、目に付く部分が生地そのまま出るところが多いです。アメリカは大壁工法で結果的には同じでも、見える部分をクロスを張ったり塗装したりして、覆い隠して化粧する、この技術はアメリカのほうが丁寧できれいで優れています。昔日米で、大工の手で釘の打つ速さの競争を、しましたら日本人が勝ったとの話を聞いたことが有ります。
道具については、日本のものは何でも自分のほうに引きます。アメリカは何でも自分と反対のほうに押します。のこぎり、かんな、鎌、電動工具はすべて押します何でそうなったのかは私は知りません。これは人間の戦う刀と剣から来ているのかな?
槍かんな、これは鎌のようなものでこれも手前に、引いて削ります。奈良の法隆寺の平岡棟梁このかんなで、柱を削っていました。このかんなで柱を削りますと雨水がはじいて柱が腐らないとのことです。なぜなら槍かんなで削っても、木の導管をふさがないから水が木の中に入らないそうです。これと良く似たもので、せんという道具が有ります、これは杉の板を割って、コワといって、酒樽、醤油樽を作る材料ですが。このコワを、削るのがせんです。胸に木を当てて、杉板の表面を(樽の、材料ですので曲面したものを)手前に引いて削ります。私の従兄弟が今も、奈良の桜井市で作っています。
<輸入住宅を手掛けるきっかけ>
1973年にアラスカにスキーに行ったのが初めての海外旅行で,それからアメリカに7回、カナダに1回、、台湾に2回、韓国に1回、オーストラリアに1回、香港に1回海外に行きましたが、最初の宿泊した、アラスカ州アリエスカの、山荘コテージの,インテリア、エクステリアの,印象は強烈でした。今まで自分が住んでいたり携わっていたものと,何かにつけて別のものでした。特に、キッチン、トイレ、浴室、リビングは広くてきれいで、理にかなった合理的な作りでした。私もこのような家に住みたいと思い、その年に勤務していた会社のプレファブ住宅を建築いたしました。その後1977年にその会社が倒産しそれからひょんなことから、会社を設立してツーバイフォー輸入住宅を手掛けるようになりました。
<日本人と米国人の家をつくるにあたっての、取り組みかた>
私が輸入住宅を手がけるようになって、11年ぐらいになるのですがその間に、アメリカに行ったり日本において、見たり、聞いたりしたはなし、日本人と米国人の考え方の違い、日本と米国の物事に対する取り組み方違いを、私なりに比較をします。誰でも何をするにも、失敗をしたくないということは、誰でも同じ事だと思います。まして何千万円の買い物をするわけですから、他人様よりやすく、いいものを作りたいと思うのは当たり前です。日本人は、口は出すが手は出さない人が多い。ああだこうだというが、自分では手は出さない人が多いです。自分のできることは自分で、手を汚して汗をかいて、みられれば、もっとよい家ができます。別に大工さんの、真似をしなさいというわけでは有りません。自分のできることはなんでも良いのです。自分の家ですから人のうちを、見学するのもいいです。カタログを集めてもいいし、どうすれば快適な、空間、環境ができるか、本を読んでもいいし、家に対して勉強してください。米国の人は口もだすが、手も出す男女が多いです。奥さんが会社にいって、旦那さんが育児、家事、洗濯することに何の抵抗もない国です。サラリーの高い方が、会社に勤めるのが、当たりまえなのです。自分の家を、自分で建てたという人は、たくさんいますし、かの大統領をやられた方も自分のうちを作るお国柄なのです。日本人はもう少し汗を出したほうがよい。
日本人はハードには金は出しますが、ソフトには金は出したくない人が多い。たとえばインテリアコーディネーターに、金を払って、コーディネートしてもらう日本人は少ない。あちらでは、建築会社の紐付きではなく、デザイナーで自立できうる環境である。デザインセンターがあって、ビルダーやデザイナーは、そちらに客を連れていき、打ち合わせをしている。そこには、家具、カーテン、窓、壁紙、キッチン、アメニティ、といったインテリア、商品がいろいろ展示、飾り付けしてあって、部屋の展示場といったような、ものです。家具やカーテンなど、商品の製造メーカーが出店して運営しています。高価なものがよいとはいえない、デザインやインテリアコーディネーターのよし悪しで,よくもみえるしそれなりにしかみえない。アメリカには年間売り上げ1兆5000億円とか、従業員何千人という住宅会社は存在しません。住宅会社は地場産業であって、大きくたって年間完成戸数は、200戸ぐらいのものであつて、ほとんどが10棟から20棟または10棟以下という現状です。もちろん総合住宅展示場なんて物はありません、なぜならそのかかった経費は、お客様の家一軒一軒にプラスされるからです。
<欧米人のステータスシンボルは煙突の数>
日本では、昔からあそこのうちは、石蔵がいくつあってと、蔵のかずが富の象徴でした。欧米人の富の象徴は煙突の数です、あのお屋敷は煙突が5本もある、さどかし立派なお金持ちが住んでいるのでしょうと、話しいたします。アメリカの歌手マライヤキャリーの邸宅の煙突は、7本もあるそうです。
<火を見ることは心の安らぎとストレス解消になります>
米国は、人種のるつぼといわれますよう多民族国家です。日本にはいって来る住宅資材は、ワシントン州のシアトル、ポートランド周辺、ミネソタ州、カナダの、バンクバーといった、カナダ国境とのベルト地帯で多く製造されています。
この周辺は大変(海側を除けば)寒さの厳しいところです。この周辺に住んでいます人はスカンジナビア系、ポーランド、オランダ、デンマーク、ドイツ、フランス、スコットランド、からの移民が、多いといわれています。セントラルエアコンが、完備されていても火を見てくらす暖炉、ストーブは一家に1、2台は、必ずあります。ファミリールーム、とリビングルームまた大きなうちには、寝室にもあります。暖炉やストーブは暖をとるためだけではないのです。なぜでしょうか? 火を使える生物は、人間だけです火を見ることにより、心の安らぎを得て,ストレスの解消にもなります。家族が集まり火を囲み、だんらんすごす。日本も昔はいろり(今も田舎にいけばあるうちもあります)があって、いろりを囲み食事をしたり家族が話し合った、憩いの場所であったが、今ではなくなってしまいました。日本で今根強く残っていますのは、電気の堀こたつ、及び卓上こたつ火は見えませんが、足腰は暖かくなります。栃木、奈良には一家に1台は必ず有ります。よくこのこたつで子供のころ、座る場所と足が当たったのと兄弟けんかしました。今も私の子供は同じことをしています。
<アパートと住宅は混在しない>
日本ですと住宅地に、アパートや民家が混在して建っていますが、アメリカにおいては、まずありえない。住宅タウンハウスといったたぐいはありますが、アパートメントハウスと住宅は、まず混在しない。アメリカにおいては所得が上がるに連れて、今の古い家を売却して、また新しい家に転居します。、日本のように今住んでいる家を、解体 して同じ場所に建て直すということは少ない。所得のUPに伴い自分の住まいを、交換する,宿蟹のようです。所得階層の同じ人が、集まり住宅環境を、形成しています。極端な話しその人の住んでいるところで、その人の所得がわかるというわけです。
狩猟民族と農耕民族の違いかもしれません。逆に大手上場会社の本社は日本では東京、大阪、名古屋といった一局二局に、集まっていますがアメリカにおいては会社が大きくなっても、創業した土地より本社をDCワシントン、ニューヨークに、移転するということはすくない。
<建築費用の中で資材、手間賃、経費の占める割合>
当社で、現在工事している、坪単価は、平均50万円ぐらいです、建坪40坪としますとトータル2000万円その中で住宅資材の占める割合は、金額にして600万、そこそこです。残りは手間賃と外注経費です、これらの費用割合は、各社ともそんなに変わりません。利は基にあると言われますように、利益を出すには住宅資材を、いかに安く手に入るかに尽きると思います。今までプレファブ会社や材木販売店、建材店が母体の住宅を請負っているところは、大きく伸びています。それはそもそもスタートの時点で、住宅資材を10パーセント(プレファブ会社は20パーセント前後)以上彼らは、安く仕入れています。ですからこのスタート時点で工務店、大工さんはハンディを背負っているのです。この人たちを相手にしている材木販売店、建材店、問屋、ルートは伸び悩んでいます。これからは資材をいかに安く仕入れるルートを、確保するかこれが工務店の生き残る道です。その点アメリカは、すっきりしています。製造業者、デイラー、消費者と簡単です又日本は代金の支払いを手形で支払う所がある。要するに何ヶ月か先に、お金を支払う方法です。日本のように4ヶ月5ヶ月の手形といったものは、外国にはありません。日本の流通経路の複雑さは、手形商売も関係していると思います。手形は保険の役割をしていると思います。しかしこれからは、これをなくしていかなくてはいけません。日本の製造メーカー、流通に携わる人それに消費者は考えなくては行けません。
<10億以上仕事をやるとつぶれる>
栃木県では昔から、変なジンクスが有りまして、住宅会社で年間10億以上売上げがあるとつぶれるというジンクスがあるらしい。現在の金額にすると20億ぐらいですか、今住宅で20億以上売り上げのある、住宅会社は20社そこそこだと思うのですが、ほとんどが2億前後ところが、一番多い。なぜこんな事が言われるのかそれは、栃木に限らず、どこでもそうではないのでしょうか.選挙のときに、地盤、看板、かばん、と言うように住宅会社には、仕事に対する知識、経験、監理、技術力、が必要です。年間20億やれば、1棟5億の仕事が来ると思います。その5億のしごとを、こなせる、知識、経験、監理、技術力これがそろってないとその仕事は、こなせません。私は自分の能力は2億ぐらいと、思っています。
<会社を大きく伸ばすにはどのようにすべきか>
今まで日本の企業、産業は合併、買収、吸収して大きくなってまいりました。これは日本の、税制制度を考えればこうしないと、会社は大きくなりません。利益は、50パーセント税金に取られますので、儲けた金は、儲からない会社に、調整して含み資産を増やして金融機関や市場より、お金を調達して大企業に成長してまいりました。これは日本に限らずアメリカも同じようです住宅会社には大きい会社はなく地場産業ですが、建具の製造メーカーでジェルドウエングループというのがあるのですがこれが、まさにそうです。ノード、サミット,ウエンコといった会社を買収、吸収して大きくなったグループです。このような会社は利益、価格重要主義です。どんな会社でも価格は重要な、ポイントですが日本の会社にも見られますが、それ以上に品質も大事なことだと思うのですが、このようなことが置き去りにされていることがあります。
<住宅の販売、監理者の知識について>
日本においては展示場販売が花形ですがプレファブ他大手はすべて何らかの形で、展示場に出店して販売しています。あとは口コミ紹介いろんな形で、請負工事をしていると思うのですが,アメリカでは建売分譲が主流で町を作るといった大規模開発分譲です。その分譲地内にモデル住宅を作ったり建売り分譲をしています。日本の人口は1億2000万アメリカは日本の倍ぐらいの人口で建築戸数はアメリカが少し多いぐらいです。これからは日本も建築戸数は現在の半分近くぐらいに、減ってくると思います。反面増改築、模様替えの仕事が増えてくるとは間違いないです。
住宅の販売、監督するに当たり、住宅について知識は必要ないのでしょうか。不動産業をやろうとすれば宅地建物取引主任者の、資格を持った人が、いなくてはいけません。これも実際に取引にかかわつている人で資格のない人がたまにいます。建築も建築士の資格のある人を、従事さすようにしなくてはいけません。あなたが建築なり土地を購入するときは、その担当者がその資格を持っているか、確かめたほうがよい。大手だからと会社が大きいところほど、確認申請も、設計も工事もすべて下請け外注が多いです。地方の営業所には資格の持っている人はいなく、本社から資格のある人の名前貸しなんていうのも結構あります。
それと材木、建築資材の販売業より建築、不動産業も始めたオーナーに建築士,宅地建物取引主任者の資格を持った人は少ない,しかし物を売ることについてはプロであるから、この業界より建築業者になつた人は大きくなって利益を上げています。こつこつと地道に仕事をして、建築に対して造詣も深く技術も技を、持っている人ほど案外お金もうけは下手かもしれあい。
日本人はブランドに弱すぎる、これからは新築戸数は減ってきますから技術と技の持ってる人は強くなります。
<建築業者の選び方>
業者の建てた住宅や建築中の、現場を見学することです。大手プレファブ会社の中には建築中の現場は見学させない会社も、あるようですがやはり工事中の現場や完成現場を、見学することは、大事なポイントです。展示場や、カタログには見えないものが、必ず見えてくるものです。また建てた人の声も聞こえます、できたものを見る、いくらでできたかと研究することも大事です。工事中の現場がきれいに、整理整頓されているかどうかも、大事なポイントです。見積もり金額が安いというだけで、建築業者を決定するのも危険です。その仕事に対してどれだけの経験があるのか経営は、安定しているのかも重要なポイントです。企業は人なりといわれますように、自分の、大事な虎の子を、預けられる人が居るかということです。高ければ良いというものでは、ありません。又安ければいいというものでも、ありません。あなたの、マイホームを、手掛けてくれる、職人、技術者、営業マン、アドバイザーの、人材が揃っていることが、一番大事です。自分の持つ予算をいかに有効に、出した金額に見合う物を、提供してくれるか、満足度と安心を100パーセントくれる業者が、ベストです。大手プレファブ会社が、成績を上げているのは毎年1000人近い人材を採用します。そしてそのうち、5年以内に半分ぐらいは退社していきます。また技術職であっても販売が落ちてくると、販売促進隊などといって営業をやらされます。10年以上売上ノルマを達成している営業マンは大変優秀な人材です。そんな人は何をやらしてもそれなりの成績を上げます、いま大手プレファブ会社が今も健在なのは、そんな優秀な人たちがたくさんいるからです。
<住宅の手法>
日本の住宅は和風、洋風、和洋せっちゅうなどありますが、日本の伝統高級和風の代名詞の数寄屋作り、栃木の高級和風住宅は出し桁が定番です。これは屋根垂木が化粧見出しになって、入り母屋作りで玄関と広縁は必ず南側にあります。部屋の天井高は13尺柱に、けやきを使うのが最高と言われています。私の田舎奈良県吉野地方では、やまと作りというのがあります。これは屋根の形が切妻屋根になっていて昔はこの屋根の上に子屋根がついてかまどの煙り抜きになっていました。日本の住宅は地方によりその地域の特色が出ています。米国の住宅はその州で生産する材料を何パーセント使いなさいというような制約がありますので日本よりもっと地場産業的要素が大きいです。寒い地域の家は、窓が小さくできていて光は家の中に入ってこない作り。反対に南の暖かいのフロリダのほうに行けば、開口部が広く家の中に光が多く入る設計が多いです。私たちが米国の人たちの顔を見ただけでこの人はどこの国の出身の人か数カ国しかわかりませんが、あちらの人には名前と顔をみればわかるらしく、設計家の設計した家に案内されますとこれは、どこの国の人が設計した家ですと紹介されます。そう言われれば、そうかなと思う程度です。だいたい屋根は寄棟のいくつも入り組んだ家が多い。ワシントン州シアトル周辺の住宅の屋根は、ほとんどこけら葺(木肌)です。南にいけばセメント瓦屋根もありますが少なく焼き物瓦の屋根は私は見たことありません。家の建坪は100坪前後で土地は400坪ぐらいが平均的な広さです。
<大手住宅会社の流れ>
大手プレファブ会社の、出生をたどれば西日本出身の会社のほうが多いミサワホームを除けば、ほとんど関西地方であります。昔のチッソ水俣病の公害訴訟の被告になった会社でありますが、旭化成ホーム、積水ハウス、積水ハイムはこの会社が母体であります。大和ハウス創業者石橋さんは私の学校の大先輩でもありますし、吉野の出身者でもあります、もとは吉野川で筏を流していたそうです。最初はミゼットハウスの勉強部屋を作っていたのが、いまでは日本でも一二を争う住宅会社に、成長したのです。パナホーム、エスバイエル、クボタハウス、エヌケーホーム、住友林業ホーム、三井ホーム、木造住宅では、殖産住宅、日本電建、それに私が前に勤めていました永大産業があります。この会社はツーバイフォーでは、オープン化される前からのいわば、日本のツーバイフォーの草分け的存在です。この会社が昭和53年に倒産したとき、三井、住友を始めとして、ツーバイフォーの会社にまたは、材料の供給会社に流れていきました。住宅会社の仕事は、いかに仕事を取って家を完成させ、お金を頂くか、お客様に満足を与え、クレームをつけられないようにすきをつくらないようにするか、これをいかに多く仕事をした会社が今の大手住宅会社です。