北欧の住宅事情を訪ねて パート5
1999.8.3
北欧は寒さの厳しいところです。アウトサイドのスタッドは、すべて206材を使用していました。
断熱材は、ばっちりグラスウールが入って入ました。この現場は建てぬしさんが自分で家を建てていて垂木をチェーンソウで切っていました。この団地は、フィンランドのユバスキラの近くの建築現場です。新しい住宅には紙を砕いたシージングの断熱材が多く使われていましたが、田舎の方に来ますとまだグラスウールの現場も有りました。

204の胴ぶちの上に木製の28mmぐらいの木製サイデイングを張ります。日本で良く使われています窯業系のサイディングは使用されていません。外部には透湿シートは張っていません。2X4の胴縁の木製サイディングを張っています。

完成しました現場外部は、木製のサイディングがほとんどです。色は注文に応じてどんな色にでも調合してくれます。

ユバスキラ近郊のゴルフ場9ホールしかありませんが見てのとおりがらがらです。家族でプレイしているのが多くこの日は、日曜日でしたが人はほとんどいませんでした。しかし時々家族連れがスタートして行きます。

フィンランドには湖の数は2万5000有るそうです。人の数より湖の方が多いのではないかと思うぐらい、湖は多いです。山は無くほとんど平地で地盤は岩盤とくれば雨水が溜まりますと、湖畔になります川も緩やかに少し有りますが、やはり湖ばかりです。ランチをたべながらの3時間のクルーズでした。

これはイスク社(家具と白樺のフローリングを作っている会社)のサウナ室、木はすべて白樺です。見事なデザインです。ビルのペントハウスにあって眺めも最高ですこんなところでサウナに入りビールを飲んでいれば最高な気分になるでしょう。イスクのセールスマネージャは今度一緒にサウナに入りましょうと誘ってくれました。

これはフィンランドで一番大きな流し台のメーカーでNOVART社のショウルームです。工場見学も致しましたが、ちょうどサマータイムで工場は、休業していました。
数多くのキッチンが展示されていて、何組かのお客さんが見にきていました。流し台には価格が表示されていて、近所の人でも誰にでも販売します。
この会社の従業員は470名の人が働いているそうです。年間販売金額は40億円ぐらいだそうです。
工場はオートメーションの流れ作業でドイツ製の工作機械が多く入っていました。工場関係で日本の物は、フォークリフトは日本製が多く見られました。
価格は電気オーブン,食器洗い機を含めて下記のもので60万円ぐらいと記憶しています。オーク材はフィンランドでは取れなく海外からの輸入品ですから一番高級で価格が高いとのことでした。

この流し台がNOVART社の最新のデザインの流し台です。

下記のパーテクルボードは流し台のパネル部分の、部材なのですが小口部分が、少し青み掛かっていますこれは、パーテクルボードに腐らないように防腐処理をしているそうです。これはこの会社の製品には、すべての商品に処理してある部材を使っているそうです。企業秘密だそうですが、写真をとってよいかと聞きますと構わないといってとらしてくれました。日本のメーカーではこんなことをしている製品は無いと思います。

扉の部分も1枚1枚表面を研磨していました。日本の流し台は組み立てはメーカーでやっているところも有りますが、ほとんどが下請け業者にやらせています。
扉は100%下請け生産で、自社で扉を作っているところは、まず有りませんところがこの会社は、パーテクルボードのみ購入して自社ですべて製作していました。

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